社会 の新書一覧

再出発

再出発

枝野幸男

青春出版社/2026-09-03

ここから、どう動くか? 日本新党ブームに乗って初当選、官房長官として未曾有の震災対応、立憲民主党の立ち上げ、そして2026年の衆院選でよもやの落選……61歳で訪れたキャリアの大転機。リベラル政治の旗手が決意とともに綴る、政治と人生の第二幕! 右でも左でもなく、前へ──

いじめ後遺症

いじめ後遺症

斎藤環

岩波書店/2026-08-25

いじめは被害者の人生を数十年にわたり損ない,ときに破壊してしまうーー蓄積されてきたエビデンスやいじめ自殺事件の検証から,曖昧なままにされてきた「いじめ被害の長期的影響」を実証的に明らかにし,被害者軽視の実情からの抜本的転換を迫る.「ひきこもり」の専門医による,いじめ認識/対策を根底的に変える一冊.

非核三原則 「唯一の被爆国」が抱える矛盾

非核三原則 「唯一の被爆国」が抱える矛盾

梅原季哉

岩波書店/2026-08-25

一九七一年に国会決議された非核三原則.核兵器を「持たない,作らない,持ち込ませない」と宣言する国是は,米国との関係のもと,繰り返し形骸化が指摘された.また国際的な核兵器使用禁止の動きにも,日本は一貫して消極的である.この宣言の成立や,扱いをめぐる政治の流れをひもとき,日本の核への意識・政策を問い直す.

姥棄て考 老いの場所をさがして

姥棄て考 老いの場所をさがして

赤坂憲雄

岩波書店/2026-08-25

役に立たない年寄りは,早く世を去ったほうがいいーー超高齢化社会のいま,現代版「姥棄て」を求める気配がありはしないか.日本に伝承されてきた棄老の民俗と,『遠野物語』『楢山節考』『蕨野行』等の棄老を描いた文学や映画から,家族・共同体・国家と老いを考える.世代間をやわらかく架け渡す,「降りるための思想」にむけて.

戦ってでも守らねばならないこと

戦ってでも守らねばならないこと

荒谷 卓/伊藤 祐靖

ワニプラス/2026-08-24

※本書は、『日本の特殊部隊をつくったふたりの“異端”自衛官』(2023年、小社刊)を加筆修正して新書化したものです。 戦後80年を過ぎたにもかかわらず、公のためなら命も惜しまない、まさに「侍」といえる男がふたりいる。ふたりはなぜそういう生き方をするのか? 公のために戦うとはどういうことなのか? そして特殊部隊ーー陸上自衛隊の特殊作戦群、海上自衛隊の特別警備隊ーー創設の経緯から、ベールに包まれた組織の姿、志半ばにして退官に至った理由まで、縦横無尽に語り合う。 新書のためのまえがきー伊藤祐靖 まえがきー伊藤祐靖 第一章 日本の特殊部隊 第二章 ふたりの“異端”自衛官 第三章 私たちが退官した理由 第四章 命を捨てても守りたいもの あとがきー荒谷卓 新書のためのあとがきー荒谷卓 発売:ワニブックス 発行:ワニ・プラス

ゴリラ・イルカの仲間を信じる力

ゴリラ・イルカの仲間を信じる力

山極寿一/田島木綿子

青春出版社/2026-08-12

無駄な争いを避け、群れの平和を保つためにさまざまな知恵を働かせているゴリラ。集団で統率のとれた狩りを行い、その知恵を子どもたちに伝えていくクジラやイルカ。それぞれの専門家が、彼らの「社会性」「コミュニケーション」「知性」「心」の凄さを解き明かしながら、競争に明け暮れ、スマホやSNS、AIに振り回され、疲弊しきっている現代人に向け、人間本来の関係性や豊かな生き方のヒントを浮かびがらせる、心を打つ対論集。

大江健三郎を読む 文学と歴史の複眼的視点から

大江健三郎を読む 文学と歴史の複眼的視点から

小森陽一/成田龍一/長瀬海

集英社/2026-08-07

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ虐殺、アメリカによるベネズエラ・イランへの攻撃…戦後80年が過ぎ、世界はいままた大戦の空気に包まれつつある。日本も例外ではない。大江健三郎は「戦争」と「戦後社会」について発信し続けた作家である。1973年には「新しい戦前」という言葉で核時代の危機を指摘するなど、政治や戦争、世界の欺瞞と向き合ってきた。その大江の作品を文学者・小森陽一と歴史学者・成田龍一が相互の視点から読み解き、戦後体制、日米関係、核、憲法改正といった、現在我々が直面している危機の本質を探る。

至高性

至高性

ジョルジュ・バタイユ/酒井 健

筑摩書房/2026-08-07

バタイユの生前には出版予定の本として、その題名が知らされただけに終わった幻の思想書にして未完の遺作『至高性』。内的葛藤を発火点に近代文明をラディカルに問い直すという壮大な構想による理論的主著『呪われた部分』の第三巻に当たる本書は、バタイユが政治へと切り込んだ新しいスタイルの主体性論であり、その狙いは政治史の根底に流れる「至高性」の命運を明るみに出すことだった。最終章に予定されていた論考を『文学と悪』のカフカ論で補い、訳者による渾身の解説を加えた、待望の決定版新訳。 第1部 私が理解する至高性(理論的導入)  第I章 至高性の認識  第II章 至高性の図式  第III章 至高性の認識の歴史的発展  第IV章 「至高者」と「主体」の一致ーー至高性の認識と自己認識の結果として 第2部 至高性、封建社会、共産主義  第I章 共産主義とは何か  第II章 封建社会の崩壊と大革命  第III章 至高性が否定された世界  第IV章 ソヴィエト社会の枠内の至高性 第3部 共産主義の否定的な至高性と不平等な人間性  第I章 同等と区別  第II章 第4部 文学の世界と共産主義  第I章 ニーチェと共産主義  第II章 ニーチェとイエス  第III章 ニーチェと禁止の侵犯  第IV章 現代と至高な芸術  第V章 付録「カフカ」  「カフカ」訳者解説ーー幻の最終章のために  「カフカ」 訳者あとがき 索引

世界政治5 ーー新たな政治の課題

世界政治5 ーー新たな政治の課題

岩崎正洋/松尾秀哉

筑摩書房/2026-08-06

AI、ジェンダー、ポピュリズム、 パンデミック、薬物問題ーー 迷走する世界の課題を一望する 政治は人間のためのものであるにもかかわらず、かつては人の多様性をあまり考慮することなく論じられ、実践されていた。だが今や世界各国でジェンダーやマイノリティの存在が前提とされ、多様性を重視した制度設計や政策などが求められている。ジェンダー平等、福祉や財政をめぐる排外主義、政治の司法化、AI、パンデミックなど現代政治の諸問題に、世界各国はどう対処しているのか。各国の政治を丁寧に比較し、その根底を流れる政治の普遍性を考察していくシリーズ最終巻。 === 【目次】 序章 新たな政治の課題を考えるために(岩崎正洋) 第1章 ジェンダーをめぐる政治対立ーー右傾化する政治と平等への希求(三浦まり) 1 ジェンダー平等をめぐる政治対立 2 日本におけるバックラッシュ 3 反ジェンダー攻勢の世界潮流 4 右傾化する政治と保守女性政治家の役割 5 ジェンダー秩序を問い直す 第2章 女性政党の可能性ーー女性の政治代表性を高めるもう一つの挑戦(申キ榮) 1 女性政党とは何か、なぜ現れるのか 2 女性政党は何を代表するのかーー類型と争点 3 日本の生活者ネットワークーー女性政党の日本的実践 4 女性政党の意義と展望 第3章 女性の政治参画は何を変えるのかーーメキシコの事例(馬場香織) 1 女性の政治参画の比較政治学 2 実体的代表をめぐる実証研究の展開 3 メキシコにおける女性に対する暴力対策の事例 第4章 福祉国家はどこへ向かうのかーーポピュリズム時代の福祉と財政の政治(西岡晋) 1 ポピュリズム時代の福祉国家 2 なぜ福祉は批判されるのか 3 なぜ減税は支持されるのか 4 福祉国家はどこへ向かい、どこへ向かうべきか 第5章 政治権力としての裁判所ーー権力分立は生き残れるか(井関竜也) 1 政治権力としての司法 2 裁判官の行動原理 3 世論と司法 4 危機に晒される司法 第6章 フィリピンにおける違法薬物と民主主義(日下渉) 1 麻薬に依拠する民主主義 2 麻薬王の地方首長と大統領の麻薬戦争 3 麻薬をめぐって円環する民主主義 第7章 ロックダウンからの逃走(小松志朗) 1 封鎖する国、しない国 2 感染症対策のパラダイム転換 3 ロックダウンの国際比較 4 コロナ後の感染症対策 第8章 政治体制の差異がパンデミック対策にもたらす影響(安中進) 1 民主主義国家と権威主義国家 2 政治体制とコロナ死者数 3 政治的動機とデータ操作 4 民主主義国家日本のコロナ 第9章 AIは民主主義をどう変えようとしているのか(山本達也) 1 AIが揺さぶる民主主義社会の基盤 2 情報空間の変容と揺さぶられる民主主義への信頼 3 公共圏と「共有された現実」 4 AI倫理へのアプローチ 第10章 電子投票は復活するのか(岩崎正洋) 1 変わる選挙・代わる民主主義 2 電子投票とは何か 3 電子投票の実態と課題 4 電子投票とネット投票 コラム1 ジェンダー主流化の観点から議会を変革する(左高慎也) コラム2 LGBTをめぐる政治(日下渉) コラム3 福祉国家の「三つの世界」への招待(西岡晋) コラム4 難民の移動ルート(小松志朗) コラム5 デジタル権威主義における統治とリーダーシップ(大澤傑) コラム6 SNS時代の世論操作(小林哲郎) 【各章・コラム執筆者】 三浦まり 上智大学法学部教授 申キ榮 お茶の水女子大学人間文化創生科学研究科教授 馬場香織 東京大学大学院法学政治学研究科教授 西岡晋 東北大学大学院法学研究科教授 井関竜也 東京大学社会科学研究所助教 日下渉 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授 小松志朗 山梨大学大学院総合研究部准教授 安中進 早稲田大学社会科学総合学術院准教授 山本達也 清泉女子大学学長 左高慎也 名古屋大学ジェンダーダイバーシティセンター特任助教 大澤傑 愛知大学国際コミュニケーション学部准教授 小林哲郎 早稲田大学政治経済学術院教授

正義の暴走 ーー凡庸な悪についての心理学

正義の暴走 ーー凡庸な悪についての心理学

原田隆之

筑摩書房/2026-08-06

この世には「自分は正しい」が多すぎる! 人の心の癒したい/クマを駆除するのはかわいそうだ/この動画、拡散しないと/「われわれ」以外はすべて敵/被害者だろうと許さない/エビデンスなんてしったことか/もうこの手段しか残されていない こうなってしまうのは、全部「こころ」のせいだ。 === 【目次】 第1章 「正しさ」が衝突するときーークマの駆除は悪か 相次ぐクマ被害/クマ被害の背景/二つの「正義」の衝突/不幸を「自己責任」に変換する心理/基本的帰属の誤り/後からなら何とでも言える/なぜ人は単純な説明を求めるのか/「クマがかわいそう」という正義/不可視化される自己関与/「正義」が暴走するとき 第2章 制裁という快楽ーーいじめ動画の拡散とネットリンチ 相次いだいじめ動画の拡散/動画拡散は「正義」の行為か/いじめとは何か/傍観者効果/道徳的免罪と道徳的不活性化/匿名性が攻撃のハードルを下げる/集団極性化/告発と私刑は同じではない/制裁の快楽 第3章 分断か共生かーー外国人を排斥する心理 増える外国人、強まる「違和感」/外国人犯罪増加という嘘/ゼノフォビアの心理構造/内集団バイアスと「われわれ」意識の肥大化/確証バイアス/島国的「同質性神話」という前提/スケープゴート化される外国人と政治/日本人ファースト/共生は可能か ーー エビデンスが示す事実/排外か共生か ーー 「正義」を問い直す 第4章 被害者バッシングはなぜ起こるーースターを育てるという「正義」 公然の秘密が前代未聞の世界的スキャンダルになるまで/BBCによるドキュメンタリー/性暴力とは何か/世界に広がる子どもへの性暴力/性暴力への対応/「才能を見出し、育てる」という「正義の仮面」/組織文化が「共犯」となるとき/被害者が受けたトラウマ/男性性被害者特有の問題/文化としてのジャニーズ/被害者バッシングという二次加害 第5章 世間にはびこる自称カウンセラーーー「人の心を癒したい」という思い上がり 「人を助けたい」という動機の正しさと危うさ/心理支援という非対称な関係「誰でも名乗れる」制度が生む問題/海外のカウンセラー制度/善意が専門性の/錯覚に変わるとき/「自分も苦しかった」という経験の一般化/ケース・フォーミュレーション不在の危険性/倫理なき支援がもたらす二次的被害/診断ラベルが「支援」から「管理」に変わるとき/自己成就予言という呪い/自称カウンセラーが不用意に与える予言/専門家を名乗る「正義」が暴走したとき 第6章 パンデミックの恐怖心の果てにーー「敵」は心の中にいる コロナ禍という異常事態/緊急事態宣言が明けたとき/曖昧さ耐性とリスク認知/「コロナ警察」の出現/斉一性への圧力/コロナ警察の「正義」/コロナでの分断/都会の人お断り/分断と排斥/心と体のソーシャルディスタンス/ある保健所の話/「敵」はわれわれの外にあるのではなく、心のなかにいる/隠喩としての病/コロナと隠喩/人々の恐怖心/隠喩の生まれる理由 第7章 エビデンスと物語の相克ーー人は事実より信じたいものを信じる マスクや感染対策を拒否する人々/矛盾する二つの意見/エビデンスに基づく医療/エビデンス・ピラミッド/医師Aと医師Bのどちらを信じるか/エビデンスと人間の心理/エビデンスを活用するために/専門家への誹謗中傷という構造的問題/複雑な因果推論の誤り/オンライン脱抑制と転移性攻撃/曖昧さ耐性と極端化/敵意帰属バイアスと脅威認知/ゆがんだ「正義」と道徳的不活性化/誹謗中傷の強化学習モデル/ダーク・テトラッド・パーソナリティ/誹謗中傷の代償/オンラインでの誹謗中傷を減らすために 第8章 人はなぜ陰謀論にハマるのかーーデマこそ広がりやすい 陰謀論とデマ/陰謀論とは/陰謀論という生き方/陰謀論の害/陰謀論を語る自由はあるのか/陰謀論への対策/具体的な誤情報対策/1 常に誤情報のモニタリングをする/2 人々の声を聴く/3 正確な情報を提供する/誤情報を放置しないこと 第9章 人生をかけた正義の暴走ーー安倍元首相暗殺の心理 元首相の暗殺/事件をエンターテインメントとして消費する人々/「専門家」による加害者の心理分析/山上徹也被告と「私的正義」の形成/生い立ちと家族崩壊 ーー 喪失が日常化する家庭/怒りの方向転換/標的の転換/人生の意味/偶然か必然か/ほとんど語られてこなかった「孤立」の問題/セントラルエイト/なぜ「止められなかった」のか/個人の凶行で終わらせないため ===

石原莞爾 ーー信仰に導かれた戦略家

石原莞爾 ーー信仰に導かれた戦略家

クリントン・ゴダール

筑摩書房/2026-08-06

ユートピアのための戦争は正しいのか 昭和陸軍の「異端児」として名高い石原莞爾。「最終戦争」を唱え、満州事変を計画し、実践した。だが満州国設立後、日中戦争の拡大に反対し、一線を退く。そうした経歴から、石原の戦争責任については様々な評価がこれまで与えられてきた。戦争のみならず永久平和と世界統一のユートピアも論じた彼の多様な主張の背景には、独自の日蓮仏教信仰運動がある。その宗教性を理解しなければ、日本陸軍を大きく動かした思想を見落とすことになる。日本の近代思想に潜む宗教性を研究してきた著者による石原莞爾理解を刷新する一冊。 === 【目次】 第一章 日蓮主義との出会いーー信仰者の夢 1 一青年将校の世界観形成 2 日本社会の問題とどう向き合うか 3 将校たちの日蓮信仰 4 石原にとっての日蓮主義 第二章 世界最終戦争論の構想ーー軍事思想家の誕生 1 漢口での生活 2 はじめての洋行 3 戦争の論理 4 宗教としての戦争 第三章 世界統一ーー弥勒の世界をめざして 1 世界統一と永久平和 2 イデオロギーの怪物 3 進化する人類 4 分断を超えるユートピア 第四章 東亜連盟への期待ーー宗教的指導者の改革戦略 1 昭和維新 2 追いやられる夢 3 理想の支持者たち 4 朝鮮人の居場所 第五章 女性解放者の実践ーー日蓮仏教の龍女成仏 1 女性解放という戦略 2 家庭という前線 3 婦人の昭和維新運動 終章 最後の夢ーー戦後の歩み 1 敗戦と戦後 2 遺される思想 3 石原主義

日本を静かに侵食するスパイの手口

日本を静かに侵食するスパイの手口

勝丸円覚

青春出版社/2026-08-05

あなたは今日もスパイとすれ違っている! 国際情勢が大きく変化するなか、日本でもさまざまな諜報活動が活発化している。いまやスパイは映画やドラマを飛び出し、私たちの身近な脅威となりつつあるのだ。本書では、『VIBANT』(TBS系ドラマ)の監修を務めた元公安捜査官が、日本を静かに侵食するスパイの手口の数々を紹介。『スパイは日本の「何を」狙っているのか』待望の第二弾。

ヤバい日本の住所

ヤバい日本の住所

河合太郎

幻冬舎/2026-07-29

京都住所の「上ル」「下ル」、1階と2階とで市が違うビル、長野県長野市南長野県町、住所の中に「ABC」や「渡辺」の文字ーー。 日本の住所は実はツッコミどころだらけ。全国のユニークな住所をたどると、そこには歴史の偶然や行政の事情、地域の人々の思いが隠されていた。 なぜこんな住所が生まれたのか? なぜ今も残っているのか? 住所データに泣かされてきたエンジニアが、思わず人に話したくなる住所の謎を徹底解説。 AI時代の住所の未来まで見通す、日本再発見の一冊。

脳が若返る思考の自由

脳が若返る思考の自由

和田秀樹

幻冬舎/2026-07-29

人間の衰えは脳から始まる。 型にはまらない「自由な思考」を保ち続ければ、人はいつまでも若々しくいられる。 だが日本は同調圧力が強く、多くの人が既成の価値観や常識に縛られ、自由にものを考えることにブレーキをかけている。 どうしたらそのような囚われから解放され、「思考の自由」を取り戻せるのか。 「〜すべき」と言わない、テレビやエリートの言うことを疑ってみる、物事を「正誤」「勝ち負け」で決めつけない等々。 AIに支配されない「頭のいい人」になって、いつまでも人生を謳歌するために必読の書。

北朝鮮の軍事外交戦略(インターナショナル新書)

北朝鮮の軍事外交戦略(インターナショナル新書)

平岩俊司

集英社/2026-07-24

第一次核危機、第二次核危機、さらにその後の六者協議を経て、北朝鮮は2006年10月に初となる核実験を行った。以後も北朝鮮は、核実験・ミサイル発射実験を繰り返している。 なぜアメリカはイランを軍事攻撃したのに、核兵器への野心を隠さない北朝鮮には何もしないのか。北朝鮮に核放棄を求めるためには、従来の枠組みを超えた理屈と方法が必要になってくる。北朝鮮研究の第一人者が、北朝鮮の核ミサイル開発の現状とアメリカとの核交渉の行方を解説する。

台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

五十嵐隆幸

中央公論新社/2026-07-23

近年、危惧される「台湾有事」。 中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。 本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。 安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。 ■目 次■ はじめに 序 章 「台湾有事」とは何か 第1章 歴史の影ーー海峡を隔てた内戦の継続と冷戦 1 日本による台湾の割譲と返還 1895〜1945 2 台湾海峡で睨み合う蔣介石と毛沢東 1945〜1960 3 大陸反攻と外交闘争 1960〜1969 4 狭まる国際空間と対米断交 1969〜1979 5 民主化の波と蔣経国の決断 1979〜1987 コラム1 日本の戦後処理で「放棄」された台湾 コラム2 米中「三つの共同コミュニケ」と「一つの中国」をめぐる相違 コラム3 米国の台湾関係法と「現状維持」の戦略 第2章 冷戦後の台湾ーー統一圧力下の危機管理と現状維持 1 李登輝の政治改革と危機の再燃 1988〜2000 2 陳水扁政権への「独立」阻止の圧力 2000〜2008 3 馬英九の対中融和路線と統一への懸念 2008〜2016 4 民主主義国の蔡英文への支持 2016〜2024 5 内外の制約と頼清徳政権 2024〜 第3章 中 国の台湾侵攻は可能か?ーー決断を縛る三つのハードル 1 台湾侵攻の決断条件 2 中国人民解放軍の実力 3 想定される侵攻シナリオ 第4章 台湾はいかに守るか?ーー台湾防衛の実像 1 専守防衛への転換と戦略の調整 2 台湾を防衛する「中華民国」の軍隊 3 国家総動員体制 4 米国依存の軍事力整備からの脱却 5 中国の侵攻シナリオに対する軍事力 第5章 軍 事侵攻か? 平和統一か?ーー台湾統一への道筋 1 侵攻を決断する「好機」と「最後の機会 2 平和統一路線と台湾をめぐる正統性 3 戦わずして統一するアプローチ 4 武力が選ばれるとすればーー条件付きの将来戦 第6章 「台湾有事」は回避できるか?ーー抑止と危機管理のメカニズム 1 米中の思惑が交叉する台湾海峡 2 米台関係の実務と基盤 3 危機回避を支える国際関与 4 「台湾有事」と日本 終 章 台湾海峡の平和と安定 おわりに 主要参考文献 関連年表

ジョークで読み解く「ロシア近現代史」

ジョークで読み解く「ロシア近現代史」

名越健郎

PHP研究所/2026-07-21

ロシアの政治ジョークが描く、民衆の不満と批判! 「アネクドート」とは、主に旧ソ連を中心とする国々で発展した政治的風刺・ジョークである。レーニンによる世界初の社会主義革命、赤軍と白軍の内戦、スターリンの大粛清、史上最大の戦争となった独ソ戦、戦後の社会主義建設と解体、国家の崩壊ーー。「戦争と革命の世紀」の激動を横目に、ロシアの民衆はジョークによって憂さを晴らし、事態を諦観してきた。本書では、日本人が笑えて学べて納得できる作品を厳選し、ロシア革命からウクライナ戦争まで、百年余の歴史を「アネクドート」でたどる! ●第一章 社会主義革命とスターリン 一九一七〜五三年 ●第二章 フルシチョフ・ブレジネフ時代 一九五三〜八二年 ●第三章 ソ連型社会主義の現実 ●第四章 ゴルバチョフとペレストロイカ 一九八二〜九〇年 ●第五章 ソビエト帝国の崩壊 一九九一年 ●第六章 悪夢の一九九〇年代 一九九二〜九九年 ●第七章 独裁者プーチンの謎 二〇〇〇〜一二年 ●第八章 強面のプーチン外交 ●第九章 超富裕層オリガルヒの跋扈 ●第十章 プーチン終身体制へ 二〇一二〜二六年 ●第十一章 ウクライナ戦争と「笑い」 【PHP研究所】

ルポ 被爆二世

ルポ 被爆二世

小山美砂

集英社/2026-07-17

被爆者の子どもを表す「被爆二世」という言葉には一定の知名度がある。親の戦争体験を語り継ぐ平和運動の担い手というポジティブな文脈で登場することが多い一方、当事者自身の遺伝的影響や健康問題、差別への苦しみなどには光が当てられてこなかった。本書では被爆二世が生きた戦後に焦点を当て、新証言の数々とともに原爆被害の本質を考察する。戦後80年を経て「核の時代」を生きる私たちは、どのように核被害と向き合うべきか。原爆被害を追い続ける気鋭のジャーナリストが、国に、社会に、自分自身に突きつける問いかけとは? 「差別する私」と向き合う渾身のノンフィクション! 第23回開高健ノンフィクション賞最終候補作。

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