1925年3月22日の日本における放送開始から100年。二・二六事件、太平洋戦争、戦後の民主化、高度経済成長、そしてデジタル革命…… 激動の近現代史の中でラジオ・テレビはどのように発達し、日本社会に影響を与えてきたのか? 著者はメディアの変遷について40年間取材しつづけてきたジャーナリスト。本書は挑戦と葛藤に満ちた放送の現場を知る当事者や関係者の証言を多数収録。個々の番組内容だけでなく、技術、制度、ビジネスといった多様な側面、広告収入源がインターネットへ移行している現状など、現代のメディアが直面する課題にも触れた、日本放送史の決定版!
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フジテレビをめぐる問題でテレビ界は大揺れだ。しかし、業界全体の凋落は今に始まったことではない。広告収入はネットの半分に落ち込み、まったくテレビを見ない若者が急増、就活人気ランキングでは今や100位圏外という。反転攻勢をかけようにも、個人の嗜好に強く訴えるネットのコンテンツには歯が立たず、といって海外展開も難しい。かつての「メディアの覇者」に未来はあるのか? データを駆使して徹底分析。
コント55号のブレイク、欽ドン!、欽どこ、ぴったしカン・カン、スター誕生!、仮装大賞、24時間テレビなど高視聴率番組の連発、そしてイモ欽トリオやわらべ、茨城ゴールデンゴールズのプロデュースーー。素人をテレビの主役にし、笑いの地位を上げ、バラエティの常識を次々打ち破った“視聴率100%男”欽ちゃんの革命。「ダメなときほど運はたまる」「勝つか、逃げるか」といったユニークな人生哲学のもと、誰もがテレビに夢中だった「あの時代」をつくったテレビスターの全軌跡。
松本人志は、なぜ30年近くにわたってトップに立ち続けていたのか。そして「ポスト松本」時代のお笑いとテレビは、どう変わるのか。
『七人の刑事』『太陽にほえろ』から、『古畑任三郎』『踊る大捜査線』『相棒』『MIU404』まで。 テレビの歴史に燦然と輝く、名作「刑事ドラマ」19選を徹底解説! テレビの黎明期以来、「刑事ドラマ」はつねにテレビドラマの中心にあり続けてきた。『七人の刑事』など、いまの刑事ドラマの原点となった作品が登場する1960年代から、『太陽にほえろ!』を筆頭に多彩なタイプが生まれた1970年代、『あぶない刑事』のようにコミカルな要素がヒット作の条件となった1980年代、警察組織をリアルに描いた『踊る大捜査線』など重要な変革が生まれた1990年代、そして刑事ドラマの歴史を総合するような『相棒』が始まった2000年以降まで。日本の刑事ドラマ繁栄の理由を歴史と作品の両面から深掘りする。堂々の432ページ。 1 七人の刑事 2 特別機動捜査隊 3 太陽にほえろ! 4 非情のライセンス 5 俺たちの勲章 6 Gメン’75 7 特捜最前線 8 西部警察 9 噂の刑事トミーとマツ 10 あぶない刑事 11 はぐれ刑事純情派 12 古畑任三郎 13 沙粧妙子ー最後の事件ー 14 踊る大捜査線 15 ケイゾク 16 相棒 17 警視庁・捜査一課長 18 BORDER 19 MIU404
日本人にとって「いいとも!」とは何だったのか? 国民的人気番組で司会者タモリが媒介したテレビと戦後民主主義の歴史的邂逅ーー 1982年から2014年まで約32年間にわたり放送された国民的人気テレビ番組『笑っていいとも!』。 戦後の闇市から発展した新宿でスタジオアルタを拠点とし、タモリが司会を務めた、いまだ語り継がれるテレビ番組である。 司会者タモリおよび『いいとも!』を考察することは、テレビのみならず戦後日本社会を考察することにもつながる。 それは、現在のネット社会におけるテレビの可能性をも浮き彫りにさせることになるだろう。 衝撃のグランドフィナーレから10年を迎える今、改めて『いいとも!』とは何だったのかを問う。 ◆目次◆ 第1章 「密室芸人」タモリが昼の司会に抜擢された理由 第2章 「テレフォンショッキング」という発明 第3章 「国民のおもちゃ」を演じたタモリーー「仕切らない司会者」と「無」への志向 第4章 視聴者を巻き込んだテレビ的空間ーー芸人と素人の共存と混沌 第5章 聖地・新宿アルターー「流浪のひと」タモリが新宿で芸人になった理由 第6章 『いいとも!』と「フジテレビの時代」ーー80年代テレビの熱狂と冷静のあいだ 第7章 『いいとも!』と「お笑いビッグ3」ーータモリ、たけし、さんまの関係性 第8章 『いいとも!』の個性的なレギュラー陣たち 第9章 SMAPが『いいとも!』にもたらしたもの 第10章 「グランドフィナーレ」を振り返るーーなぜテレビ史の伝説となったのか 終章 『いいとも!』は、なぜ私たちのこころに残るのか?ーー戦後日本社会とテレビの未来
203Q年、地方局の統廃合が始まり、その10年後にキー局は3つになるーー。長きにわたってメディア界の覇者として君臨してきたテレビだが、広告収入はネットに追い抜かれ、「オワコン」と揶揄する声も。落日の巨人はどうすれば栄光を取り戻すことができるのか? その具体的な道筋とは? 我が国のテレビ70年の歴史を振り返りながら、キー局の元経営幹部がいま明かす、終わりなきテレビの未来とは。
東京のシンボルとして親しまれ、数多くの映画やドラマ作品に映し出されてきた東京タワー。本書は、東京タワーが登場する現存最古のテレビドラマ『マンモスタワー』をめぐる若きテレビ産業の奮闘に迫る。この番組が放送された一九五八年は、映画産業が観客数の最高を記録した絶頂期である一方で、東京タワーが「史上最大の電波塔」として竣工した年でもあった。映像メディアの主役が映画からテレビへと転換していく時代において、その緊張関係を象徴する『マンモスタワー』のユニークな魅力を気鋭のメディア研究者が描き出す。
「挫折する子役」から大人の俳優へ 「かつての子役は、たとえ爆発的な人気を集めたとしても、子役のままで終わるケースが珍しくなかった。(中略)そこにはしばしば、大人の俳優へと上手く脱皮することの難しさ、それゆえの挫折があった」(「はじめに」より)。ところがこの状況は80年代後半、後藤久美子や宮沢りえなど自己を主張する子役の登場によって転機を迎える。大人の俳優やタレントになるための道筋ができたのである。本書は高峰秀子や美空ひばりなど映画時代に大きな成功を収めた子役から、芦田愛菜や鈴木福など「賢さ」を身に付けた現代の子役まで、およそ一世紀におよぶ子役の歴史的変化を作品と社会の両方から解き明かす。 *以下、本書目次より抜粋 はじめに いま、子役が面白い 子どもでありながら子どもではない?〜早熟と無垢のあいだ 賑わう子役界のいま 従属から自立へ〜子役の歴史的変化 本書の流れ 序 章 映画時代の子役たち 〜戦前から戦後直後まで 第1章 テレビ時代の幕開けと子役 〜1960年代から1970年代まで 第2章 アイドル化する子役 〜1980年代の発展 第3章 自己主張を始めた子役たち 〜1980年代後半から1990年代の転換 第4章 人気俳優への登竜門となった子役 〜2000年代の充実 第5章 成熟期を迎えた子役の世界 〜2010年代から現在へ 結びの章 子役が映し出す社会とメディア 素か演技か〜バラエティ番組の子役が求められるもの 「人生2周目」の意味〜寺田心の才能 大人と子どもの境界の消滅 子どもがみな子役になる時代? おわりに 参考文献 本書で取り上げた子役索引
みんな放送作家だった 「青島幸男、秋元康、宮藤官九郎。この3人の共通点はなにか? そう聞かれて即座に答えが思い浮かぶひとはどれくらいいるだろうか? 答えは、みんな放送作家だったことである。青島幸男はタレント・政治家、秋元は作詞家・プロデューサー、宮藤は脚本家としてそれぞれひとつの時代をつくった人たちだが、それ以前に3人ともが放送作家であった」(「はじめに」より)。テレビの裏方として企画・構成を考えたり台本を書いたり、あるいは脚本家・作詞家・小説家になったり…。テレビやメディアで活躍する〈放送作家〉という不思議な存在を日本のメディア文化、エンタメ、戦後日本社会との関係からとらえ直す画期的な一冊。 *以下、本書目次より抜粋 はじめに 放送作家という、かくも不思議な存在 序 章 風刺の時代〜前史、そして原点としての三木鶏郎 第1章 タレントになった放送作家たち〜1960年代 第2章 小説家になった放送作家たち〜1960年代のもうひとつのかたち 第3章 アイドル時代をつくった放送作家たち〜1970年代から1980年代 第4章 バラエティ時代の放送作家たち〜1980年代から1990年代 第5章 脚本家になった放送作家たち〜1990年代から2000年代 結びの章 YouTube時代のなかで〜放送作家的生きかたの行方 関連年表・番組名索引 おわりに 参考資料 人名索引
『さよならテレビ』『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』など、話題作を世に送り続けてきたテレビ界の異才によるドキュメンタリー論。
北の湖・輪島ら四横綱時代から千代の富士時代、貴乃花・曙・武蔵丸の時代、さらに八百長疑惑騒動を経て、朝青龍や白鵬らモンゴル出身力士たちが角界を席巻する現在までー四十年間の相撲界を著者自身の個人的体験を織り込んだクロニクル形式で振り返る。テレビに映し出された土俵のみならず、八百長事件など土俵外の騒動までを、著者一流の大相撲と世相への知見を盛り込んで解説。折々の幕内力士番付や部屋系統図・年寄名跡一覧などの付録も充実した、相撲ファン必携の一冊。
テレビ、ラジオ、新聞、映画、ネット。メデイアはいかにアメリカの政治を動かし、また動かされてきたのか。テレビニュースの舞台裏、トランプ大統領を生んだリアリティテレビ、FOXニュースに潜入したスパイ、鋭い政治風刺を繰り広げるコメディアンたち、そして大統領選の行方をも左右する移民メディアー。アメリカのテレビと選挙の現場を知り尽くした著者が解き明かす、メディア大国アメリカの知られざる本当の姿とは!?
1953年のテレビ放送開始は、政治家とメディアの関係を大きく変えた。政治家たちは出演してPRに努める一方、時に圧力をかけ、報道に影響を与えようとする。佐藤栄作政権で相次いだ放送介入、田中角栄が利用した放送免許、「ニュースステーション」の革命、小泉フィーバー、尖閣ビデオ流出事件、そして橋下徹のツイッター活用術まで、戦後政治史をたどり、政治家と国民とのコミュニケーションのあり方を問い直す。
新型コロナウイルスの流行で、迷走に迷走を重ねた挙句、東京オリンピックの延期が決定した。国際オリンピック委員会(IOC)がぎりぎりまで延期を口にしなかったのは、秋になるとアメリカでアメリカン・フットボールやバスケットといった人気スポーツが始まるので、テレビ局の放送日程がとれないからだという。 オリンピックは世界中の国が集まって行う「スポーツの祭典」「平和の祭典」であり、そのため開催国では巨額の税金を注ぎ込む。それがアメリカのテレビ局の都合で左右されていいのか。 本書は、オリンピックが「スポーツの祭典」から、単なる巨大なスポーツ興行へと変わってしまった軌跡を丹念に追う。とくにテレビの放送権料という金の卵を産む鶏の存在が、IOCをいかに変えたのかを検証する。 では、開催国の日本は一方的な被害者なのか。そんなことはない。 オリンピックを錦の御旗に、あらゆる強引な手法が駆使された結果、東京都心で最後に残った閑静な地域、神宮外苑は再開発されることになった。その巨大な利権に群がったのは誰か。再開発地域にあった都営アパートは取り壊され、長年住んできた住民たちは移転させられた。「国策に協力する」という名目で……。 このような東京五輪の暗黒面が新聞で報じられることはない。なぜなら、新聞もオリンピックのスポンサーなのだから。 世界中がオリンピックが巻き起こす札束の嵐に巻き込まれている。しかし、忘れてはいけない。そのカネはすべて我々の税金なのだ。一年延期で胸をなでおろしている場合ではない。延期の場合、中止よりもさらに巨額の公費が投入されるのだ。
「売れない広告」がなぜあふれているのか? 効果的な広告を作る鉄板法則と、購買心理「A・I・D・E・A(×3)(アイデアスリー)」モデルを、通販広告のプロと心理学者2名が解説! 鉄板法則1『呼びかけ&問いかけ型導入』/鉄板法則2『小公女型商品説明』/鉄板法則3『煽り型CTA』/鉄板法則4『トリプルリフレイン』/鉄板法則5『答え合わせ型街頭インタビュー』/鉄板法則6『中2でも分かる特徴紹介』etc.
1953年、初の民間テレビ放送局・日本テレビ放送網が開局してテレビCMの時代が始まった。しかし、その草創期の姿はナゾに包まれ、これまでほとんど実態が分かっていなかった。本書は、そんな知られざる草創期のテレビCMについて、数々の発掘資料を駆使してその実態に迫っていく。ほとんど誰も覚えていないであろう無名の発掘物たちから、どんな歴史が見えてくるのか? 豊富な画像と分かりやすい解説で解き明かす。
テレビ、新聞、出版、ソーシャルメディアの最前線で活躍する識者が総結集。 「メディア不信」を乗り越える道を探る! 今あらためて気付かされるのは、エスタブリッシュメントとなった新聞などの活字メディアと、 キー局を中心とするテレビ・メディアの「斜陽化」であり、ネットの仮想空間も含めて、 メディアの恐ろしいほどの多様化が進み、アナーキーなほど無秩序に真偽不明の情報が飛び交っているにもかかわらず、 同時に人々の言動がステレオタイプ化しつつある奇妙な現実である。 このジョージ・オーウェルの「1984」的世界をどう読み解いたらいいのか。(姜尚中「まえがき」より) 【目次】 まえがき 姜尚中 第1回 基調講演・縮むマスメディア 一色清×姜尚中 第2回 「わかりやすさ」への努力と陥穽 池上彰 第3回 メディアと権力 青木理 第4回 ソーシャルメディアが変えた世界とその行方 津田大介 第5回 何がテレビ報道をダメにしたのか? 金平茂紀 第6回 日本における「メディア不信」、その行方 林香里 第7回 フェイクニュースの正体──ネット・メディア・社会 平和博 第8回 総括講演・メディアは誰のものか 姜尚中×一色清 あとがき 一色清 【著者プロフィール】 一色清/朝日新聞社教育コーディネーター。 姜尚中/政治学者・作家。東京大学名誉教授。 池上彰/ジャーナリスト。 青木理/ジャーナリスト、ノンフィクションライター。 津田大介/ジャーナリスト、メディア・アクティビスト。 金平茂紀/TBS「報道特集」キャスター。 林香里/東京大学大学院情報学環教授。 平和博/朝日新聞IT専門記者。