#認知 の新書一覧

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心はどこまで進化したのか

心はどこまで進化したのか

河田雅圭

河出書房新社/2026-07-16

なぜ人は高い知能を持ち、他者の心がわかるのか? 進化の本質である遺伝的変化の視点で心を捉え直し、ゲノム科学・人類学・脳科学・認知科学の最前線から「心の多様性と進化」を問い直す、比類なき一冊。 ヒトという種の、いまもっとも確かな自己像が、まるごと収まっている。 「認知革命」(『サピエンス全史』)で止まっていませんか? それだけでは収まらない我々の心の来歴を、ゲノム研究、 神経科学、人類学、動物行動学の分野を超えて一望した贅沢な一冊。信頼の河田先生による、最新版のヒトの自己像。 ──吉川浩満さん 推薦! ....... 私たちの心は、なぜこれほど多様なのか? 不安も共感も攻撃性も、すべては進化の中で形づくられてきた。 本書では、脳と遺伝子、そして人類の歴史を手がかりに、心の個性が生まれた起源を辿っていく。 人間の心を特別なものとしてではなく、連続する進化の中でとらえ直すことで、未来への視界も開く、深い洞察に基づいた一冊。 目次 第1章 心とは何だろう 生まれつきの心の性質と遺伝はどう関係しているのか/心の個人差と遺伝の関係/不安が進化するとは/ほとんどの進化は偶然によって起こる/遺伝情報の変化と心の進化…etc. 第2章 心はいつ「人間らしく」なったのか 人類の600万年の歴史/心の進化を考古学的資料から推察する/石器の使用と心の働き/装飾品の出現と象徴的思考/現代的人間行動はいつ出現したのか 第3章 脳の進化が心を変えた 脳はどのように大きくなったのか/大脳の発達過程の変化/脳の拡大に伴って内部はどう変化したのか/神経伝達の進化/ヒト加速領域(HAR)と関連した遺伝子と脳の進化…etc. 第4章 人間の心を特別にしたもの ヒトで特別に進化した認知能力とは/ヒトでは社会的認知能力がより向上しているのか/共感という心の働き/ヒトで共感はどう進化したのか/オキシトシンと共感の進化…etc. 第5章 なぜヒトは助け、そして攻撃するのか 向社会的行動と利他行動/ヒトの向社会的行動の特徴/向社会的行動に関わる心の機能の遺伝的基盤/攻撃性の進化/反応的攻撃性と能動的攻撃性/攻撃性の進化と自己家畜化…etc. 第6章 心の個性はどこから来るのか 心の多様性とは/性格の多様性はポジティブな影響をもたらすのか/状況によって有利にも不利にもなる性格の個人差/地域によって性格や心理的な特徴に違いはあるのか/なぜ精神疾患は維持されているのか…etc. 第7章心の進化はどこへ向かうのか ヒト特有の心の働きはアフリカを出る前に獲得された/なぜ、大脳皮質は急激に大きく進化し始めたのか/利他行動や協力行動はなぜ進化するのか/集団間の競争の激化がヒト特異的な向社会的行動を進化させた…etc. おわりに

増補版 老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88

増補版 老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88

樋口恵子

中央公論新社/2026-01-08

“老いるショック”を笑い飛ばそう! 人生後半は思いがけないことの連続です。すぐに息が切れる、立ち上がるのもひと仕事、転んで骨折……加齢現象という未知との遭遇は、前向きに老いを迎え撃つ大冒険の始まり。介護や認知症、老後のお金など、年とともに増えるさまざまな不安は笑ってはねのけましょう。高齢社会の専門家が人生100年時代を生きるすべての人に贈る知恵とユーモア満載のベストセラー、最新データと「猫との老い暮らし」エッセイを増補した決定版。 目次 まえがき 第1章 ローバは一日にしてならず 1 トイレで死闘ー「老いるショック」の教訓 2 「ヨタヘロ期」がやってきた! 3 朝起きるだけでも一仕事 4 ひといき300メートル、座れる場所を求む 5 「古傷が痛む」は本当だった 6 ひところび100万円、転倒・骨折しないように 7 何もしなくても忙しいのがヨタヘロ期 8 料理が面倒になったら「調理定年」を 9 買い物が難しくなったら、要注意 10 シルバーの「老働力」がゴールドを支える 11 「孤食」になりがちな高齢期、「トモ食い」を実践 12 「ご馳走する」経済力がほしい 13 予定を入れて「老っ苦う」の連鎖を断ち切る 14 笑って泣いて、楽しいデイサービスへ 15 オペラに行かなくなった理由 16 インドアの趣味を見つけよう 17 年を重ねてから気づく親きょうだいの「文化遺産」 18 青春の思い出を胸に、これが最後のクラス会 19 「サヨナラ」ダケガ人生ダ 第2章 老いの暮らし、どうしたものか 20 体が老いると家も老いる 21 相続税減税の特例を活用 22 「片づけ」は拒否していい 23 プチ「老人性うつ」を経験してわかったこと 24 財産の捨てどき、活かしどき 25 同居でも精神的な距離を置く 26 「あなたの世話にならない」はNGワード 27 老年よ、財布を抱け 28 一人暮らしなら「お風呂コール」を 29 老いてもペットと暮らしたいなら 30 穴あきセーターもつくろい次第 31 「終の棲家」の始末をどうするか 第3章 「金持ち」より「人持ち」でハッピーに 32 「おひとりさまの老後」を支える人間関係3つのポイント 33 情けは人のためならず 34 恨みつらみは「棚上げ」方式で 35 「後から化けて出るぞ」ーネガティブな感情を逸らすヒント 36 優秀な吸水パッドや紙パンツでお出かけを 37 連れ立って「ゆるやか体育会系」 38 買い物には「甲斐」がある 39 「病んだら帳」と入院セット 40 病気になってもあわてない 41 「お見舞いに来てほしい人リスト」をつくる 42 お医者様にお願い。「命の主体」をお忘れなく 43 人を一般名詞でくくらないでください 44 「形見分け委員」を任命しました 45 葬儀計画に変更アリ 第4章 「老いの大冒険」を乗りきろう 46 平均寿命の変化から見えたこと 47 2025年問題、約5人に1人が75歳になる 48 「ファミレス時代」がやってくる 49 「超高齢社会」×「ファミレス時代」の行きつく先は 50 高齢期に失うものー「4つの覚悟」をしておく 51 「ピンピンコロリ」は幻想です 52 すべての道はローバへ通ず 53 夫を亡くしたあとの年金リスク 54 貧乏ばあさん防止作戦(BBB) 55 命は長し、働け女たち 第5章 あなたも私も介護する人される人 56 私が介護保険制度を目指したきっかけ 57 介護の「新語」から見えるもの 58 「同時多発介護」が起きる 59 「団塊」→「男介」→「老塊」 60 国の存亡にかかわるからこそ「介護離職ゼロ作戦」 61 しんどいときは、我慢しないで 62 介護する側もされる側も「ヘルプ・ミー」を言おう 63 介護支援ネットワークも利用して 64 認知症の家族を支える仲間づくり 65 「ながら介護」と「ともに介護」 66 介護は情報戦、まずは地域包括支援センターへ 67 「ワーク・ライフ・ケア・バランス」の時代 68 あなたも私も「介護され上手」になろう 69 「子姑」には卑屈にならず、感謝を惜しまず 70 デイサービスが、ばあさまの地位を変える 71 もしも認知症になったら 72 シモの世話はロボット大賛成 73 「おまかせDEATH(死)」で本当にいいの? 74 人生に「会議」は馴染まない 75 延命治療するかしないかは、「命の主人公」に確認を 76 おひとりさまの在宅死 第6章 力を合わせて「五つ星の高齢社会」を 77 ユーモアは老いの味方です 78 「濡れ落ち葉」でも燃え上がれ 79 「じじばば食堂」がほしいー食・職・触の「3しょく」は元気の源 80 人は何歳になっても変わることができる 81 やる気があれば叶う 82 人の良いふり見て我がふり直せ 83 情報力と行動力があなたを変えるーころんでも立ち上がる復元力 84 人生100年に必要な「第二の義務教育期」 85 私たちの姿を堂々と見せましょう 86 平和と豊かさに感謝あればこそー次世代の希望となるよう 87 老いてなお「アイ・ハブ・ア・ドリーム」 88 老年よ、大志を抱け! あとがきにかえてーー93歳のヒグチより 〈巻末付録〉平和ボケばあさんの猫暮らし

「心の不調」の脳科学 脳の中で、何が起きているのか

「心の不調」の脳科学 脳の中で、何が起きているのか

加藤忠史

講談社/2025-12-24

シリーズ累計6万部! 『「心の病」の脳科学』に続く最新作! 【予兆を捉え、予防するには】 精神疾患と診断されなくても、「心の不調」を抱える人は ストレスの多い現代社会で増加しています。 うつ病、発達障害、摂食症、心身症、睡眠障害、子への虐待、 スマホやギャンブル依存、強迫症、愛着障害、PTSD、 老年期うつ病、認知症、双極症、統合失調症…… 全ての症状は「脳の変化」から生じますが、 脳内で、いったい何が起きているのでしょうか。 発症前の予兆を捉える方法から、治療法の開発まで、 脳科学の視点で挑む16名の研究者たちが、最先端の情報を惜しみなく解説! ■本書の構成 第1章:「ストレス」で心と身体の不調が起きる脳内メカニズム      ーー心身症・摂食症 〈関口 敦〉 第2章:ゲノム研究を精神疾患の臨床に役立てる〈池田匡志〉 第3章:「親子関係」が脳と心の不調に及ぼす影響       ーー虐待・小児期逆境体験〈黒田公美〉 第4章:子どものうつ病・双極症をどう見極めて治療するか      ーー精神疾患の大半は小児期から現れる〈内田 舞〉 第5章:思春期に現れる統合失調症の予兆を捉える〈小池進介〉 第6章:ギャンブルやスマホがやめられない脳と心      ーー思春期にも多い発達障害と依存症〈高橋英彦〉 第7章:中高年期のうつ病や認知症を可視化して予防する      ーー新型コロナ後遺症、双極症、頭部外傷……タウ蓄積が関与するさまざまな「心の不調」〈高畑 圭輔〉 第8章:夢を見る「レム睡眠」を解明して 「心の不調」の治療を目指す      ーーうつ病 ・ 認知症 ・ ASDとレム睡眠との関係〈林 悠〉 第9章:自閉スペクトラム症に効く「世界初の治療薬」を開発する      ーーオキシトシンでASDを治せるか〈山末英典〉 第10章:精神展開剤(幻覚剤)で精神医療を変革する     ーーうつ病、不安症、強迫症、依存症、PTSD などに治療効果〈内田 裕之〉 第11章:脳の働きを整えるニューロフィードバック療法      ーー脳科学の進展を「心の不調」の治療につなげる〈三崎将也〉 ■コラム ●双極症と人類の進化〈加藤忠史〉 ●ギフテッドと「心の不調」〈池澤 聰〉 ●「強迫症」の脳では何が起きているのか? 〈中尾智博〉 ●眼球運動による心理療法 「EMDR」 でPTSDを治療する 〈市井雅哉〉 ●腸内細菌と「心の不調」の関係 〈功刀 浩〉

認知戦 悪意のSNS戦略

認知戦 悪意のSNS戦略

イタイ・ヨナト

文藝春秋/2025-08-20

イスラエル国防軍出身者が警鐘を鳴らす 戦場は、スマホと脳だ! 日本に仕掛けられる工作の手口と対策を、元イスラエル諜報部員が暴く! X TikTok Facebook… 中国、ロシア… 炎上、陰謀論… 日本は被害者なのに、世界中から侵略者と認識され、 国際的な支持を得られない立場に追い込まれてしまうーー。 このまま対策をしなければ、このような事態が数年後に起こる。 誰もがスマホでソーシャルメディアを使っているなか、 人間の脳や心をターゲットにした「認知戦」や「影響力工作」の脅威が増している。 イスラエルの諜報機関で実務経験を重ねた第一人者が、中国やロシアなどによる工作の手口と対抗策を初めて明かす。 ・中国とロシアは「ALPS処理水」を悪用した ・トランプ大統領が再選のために使った手法とは? ・中国は自動車業界でもキャンペーンを展開 ・「反原発」をソ連、ロシアが支援していた理由 ・アフリカで「政権転覆」したロシアの次の標的は? ・中ロにとって「役に立つ馬鹿」 ・TikTokやタクシーアプリに警戒せよ! ・日本、ルーマニア…選挙で極右が台頭する背景 ■目次 序  日本は認知戦に備えよ 奥山真司 第1章 これが認知戦だ  第2章 クレイジーだけが生き残る、イスラエルの諜報機関 第3章 中国 日本にいちばん近い脅威  第4章 ロシア コミンテルンの謀略の系譜  第5章 認知戦への対抗措置 終章  残された時間は少ない おわりに  日本は「マインドセット」の入れ替えを 奥山真司

人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学

今井むつみ

日経BP/2025-05-24

『言語の本質』『学力喪失』『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』の今井むつみ氏の、 慶應大学SFC最終講義! 「人は、わかっていても間違え、偏った視野をもち、誤解するもの。 だからこそ、どう学び、人とつきあい、社会を生き抜いていくかを考えることが大事。 そのために、認知科学からの知恵とエールをみなさんに贈ります。」 認知心理学のものの見方・考え方が、 複雑で、正解のない世界と対峙し、判断していくための手がかりとなる。 世界的な認知科学者が28年かけてつくりあげた決定版! 【目次】 開講 AI時代を幸せに生きるには そもそも私たちは、「客観的」に世界を見ることができるのか? 「記憶」はあまりにも脆弱(ぜいじゃく) 人は基本的に「論理的な思考」が苦手である 「確率」よりも「感情」で考えてミスをする 「思考バイアスに流されている状態」は、思考しているとはいえない  ■■■■■■ スキーマがあって初めて、高度な思考が成り立つ 情報処理能力や記憶の制約が生み出した人間独自の思考スタイルとは? アブダクションによって人は、知識を拡張し、因果関係を解明し、新たな知識を創造している 一般人と一流の違いは、アブダクションの精度にある AIは記号接地しない=新しい知識・生きた知識を生み出さない A I が生み出すのは、「一般人の平均値」。唯一無二のパフォーマンスを生み出せるのは、人間である「あなた」 「得手(えて)に帆(ほ)を揚(あ)げる」という生き方

認知症とはどのような病気か 脳の構造としくみから全体像を理解する

認知症とはどのような病気か 脳の構造としくみから全体像を理解する

伊古田俊夫

講談社/2025-05-21

「脳の機能低下」はなぜ起こり、それがどう病気につながるのか? 「患者数を半減させる方法」とは? 経験豊富な認知症サポート医が最新情報を詳しく解説。 「本書の読者となるであろう患者家族の方々、認知症を心配されている方々、あるいは認知症の診療や介護に携わる医療関係者にとっては、一般に知られている認知症の解説書と比べ、その内容の鮮度やポジティブなメッセージが込められている点において、本書は別格の存在である」──北海道大学総長・寶金清博 〈家族の発病を疑ったら? 自分に不安を感じたら?〉 記憶力が衰え、自分が誰かがわからなくなる「アルツハイマー型」。 人柄が変わり、身勝手なふるまいが増える「前頭側頭型」。 存在しない人や動物が、ありありと見える「レビー小体型」。 40代、50代でも発症する「若年性」。 歩行障害や言語障害が突然生じる「血管性」や、「記憶障害が目立たない」認知症も存在する。 徘徊や暴言はなぜ起こる? 話題の新薬の効果は? 遺伝はするのか、しないのか。 認知症を予防する食べものとは? 認知症特有のトラブルを引き起こす要因は? 多様で複雑な病状を正確に理解するために必読の一冊。 〈もくじ〉 序章 「認知症の人が減る社会」を目指して 第1章 認知症を知ろう 第2章 認知症とはどういう病気か? 第3章 アルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」と「ドナネマブ」──その効果と副作用、費用…… 第4章 記憶や言語はどう蝕まれるのか──認知症の中核症状(1) 第5章 人の気持ちを理解する、自分を知る──認知症の中核症状(2) 第6章 認知症はなぜ嫌われるのか?──暴言や徘徊を生み出す「行動・心理症状」を理解する 第7章 「納得のいく診療」を受けるために 第8章 認知症を予防するには?──すべきこと、してはいけないこと 第9章 認知症の人に優しい社会へ

82歳の認知症研究の第一人者が毎日していること

82歳の認知症研究の第一人者が毎日していること

杉本八郎

扶桑社/2025-03-01

**「認知症は生活習慣病! 私が認知症と無縁で いられる理由を教えます」 世界初のアルツハイマー治療薬を開発 薬のノーベル賞「英国ガリアン賞」特別賞受賞 最新の科学的根拠にもとづいた 「食事」「運動」習慣、そして「生き方」「考え方」のヒント** 現在、65歳以上の4分の1が認知症とその予備軍と言われています。さらに人生100年時代とも言われ、認知症予防は本人やその家族も含めて最大の関心事のひとつです。 世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」を開発し、1998年に“薬のノーベル賞”と称される英国ガリアン賞特別賞を受賞した認知症研究の第一人者・杉本八郎氏は、「認知症にならないような生活習慣を身につけることが大事」と力説します。 そこで、自身も80歳を超え、今なお認知症予防研究に邁進する杉本氏が、認知症研究の最前線をレクチャーし、日常生活で取り組める予防習慣を伝授します。 ・一日の歩行時間が長いほど認知症発症のリスクが下がる ・良い睡眠を取れば脳内のゴミがスムーズに排出される ・「一汁三菜」を心がけると食事のバランスが保たれる ・認知症予防のための重要な成分を併せ持つポリフェノール ・「脳に楽をさせないこと」が認知症を遠ざける ・趣味が「たくさんある人」は認知症になるリスクが低い ・主体的に生きてこそ脳は活性化する……etc.

歩く人はボケない

歩く人はボケない

長尾和宏

PHP研究所/2025-01-31

町医者を30年、臨床医を40年行なってきた私が断言できるのは、毎日歩行する習慣を持つと、認知症をはじめとする生活習慣病の大半は予防できるということです。歩行といっても長い距離を速く歩く必要はなく、スキマ時間にちょこまか歩くだけで十分。本書では薬いらずの、歩行と食事の健康習慣をご紹介します。なぜ、歩くと認知症を予防することができるのでしょうか。その理由はいくつかありますが、ここではその一つ、「アミロイドβの排出に結び付く」点を取り上げましょう。認知症の患者さんの脳にはアミロイドβの沈着が見られます。アミロイドβとは、「脳のゴミ」のようなものです。ゴミがたくさん溜まってしまって、脳細胞や細胞同士の伝達が悪くなっているのが認知症なのです。では、アミロイドβという脳のゴミは、どうすれば取り除けるのでしょうか。脳細胞内に溜まったアミロイドβは、夜間睡眠中に細胞内から血流に排出されます。家庭ゴミの収集車と同じようなイメージです。ですから、睡眠の質を保つことが肝要なのです。そして、自然な入眠には、心地よい疲労が必要です。昼間に適度に歩くと、まさに心地よく疲労して、睡眠の質が改善されるのです。また、睡眠ホルモンであるメラトニンは主に夜に分泌されるのですが、そのためには太陽の光が重要です。朝7時に太陽の光を浴びれば、その15時間後の夜10時くらいには、睡眠ホルモンが出てきて、自然に眠たくなります。ですから、朝、太陽の光を浴びながらの散歩をお勧めします。歩くと認知症が予防できる理由は他にもあり、本書で説明しています。是非、歩くことをささやかな快楽にしてみてください。 【内容例】●生活習慣病もがんも認知症も根っこは同じ ●認知症は「脳の糖尿病」 ●過度な運動は命を縮める ●認知症予防のためには野菜も重要 ●認知症の薬は効くのか? ●太陽光を浴びないと、美容上も逆効果 ●歩くことを苦行だと思っている人に 【PHP研究所】

認知症は病気ではない

認知症は病気ではない

奥野修司

文藝春秋/2024-10-18

アルツハイマー型認知症になっても心は失われない 政府推計によると、2025年には認知症者の数は約700万人となり、65歳以上の人の約20%が認知症だという。いまの時代、認知症と宣告されることほど避けたいものはない。 それは「認知症になれば、何も分からなくなる」という思いこみがあるからだ。 長年、認知症当事者を多く取材してきた著者は、そうした古い認知症観を捨てなくてはならないと説く。 認知症の人も私たちと同じように、楽しければ笑い、傷つけられたら悲しむし、怒る。 そして多くの当事者が、記憶が失われていくことにおびえている。 そもそも、認知症の約6割、80歳以上に限れば8〜9割を占める「アルツハイマー型認知症」は病気なのか? 東京大学名誉教授の松下正明氏は「正常加齢者とアルツハイマー型認知症者の脳に質的な差異はなく、加齢と連続した状態とみなしたほうがいい」という。 つまり、一部の人だけが発症する「病気」ではなく、脳の老化現象なのだ。 そうした認識が広がれば、認知症になってもつらい思いをしなくなるだろう。 大事なのは、家族や地域が力を合わせて支え、認知症になっても生きていける社会を作ること。 認知症の人を介護する家族を悩まるのは、暴言・暴行や徘徊、妄想といった「周辺症状」だ。 本書では、専門家の助言を得て、家族が接し方、考え方を変えたことで、周辺症状が改善した例や、認知症対策の先進地域において、地域で認知症の人たちを支えている事例も紹介。 認知症に対する考え方を大きく変える一冊だ。 ※電子書籍版には付録として、本文内で引用した当事者の方々の手記を、画像としても収録しています。

学力喪失 認知科学による回復への道筋

学力喪失 認知科学による回復への道筋

今井むつみ

岩波書店/2024-09-25

乳幼児は驚異的な「学ぶ力」で言語を習得できる.しかし学校では多くの子どもたちが学力不振に陥り,学ぶ意欲を失ってしまう.なぜ子どもたちはもともと持っている「学ぶ力」を,学校で発揮できないのか.「生きた知識」を身につけるにはどうしたらよいのか.躓きの原因を認知科学が明らかにして,回復への希望をひらく.

「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき

「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき

坪井貴司

講談社/2024-09-18

記憶力の低下、不眠、うつ、発達障害、肥満、高血圧、糖尿病、感染症の重症化…… すべての不調は腸から始まる! 腸と脳が情報のやり取りをしていて、 お互いの機能を調整している「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムが、いま注目を集めています。 〈乳酸菌飲料を飲んで睡眠の質が上がる〉 〈ヨーグルトを食べて認知機能改善〉 ……という謳い文句の商品もよく見かけるようになりました。 腸内環境の乱れは、腸疾患だけでなく、 不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、 全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているのです。 腸が、どのように脳や全身に作用するのか。 最新研究で分子および細胞レベルで見えてきた驚きのしくみを解説します。 ■おもな内容 ・記憶力に関わる脳部位と腸内細菌の関係 ・腸内環境が変化したら肥満になった ・「ある種の乳酸菌」が自閉症の症状を改善させる可能性 ・「長生きできるかどうか」に関わる腸内代謝物 ・ビフィズス菌で脳の萎縮が抑えられ、認知機能アップ? ・腸内環境が変わると不安行動が増える ・「腸の状態」が感染症の重症化を左右するわけ ・睡眠障害が肥満や大腸がんを引き起こすからくり ・うつ病患者の腸で減少している2つの細菌種 ・腸内環境を悪化させる「意外な食べ物」 ……ほか 【なぜ腸が全身の不調を左右するのか?「脳腸相関」の最新研究で見えてきた!】

イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇

イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇

久保(川合)南海子

集英社/2024-09-17

認知科学の概念「プロジェクション」とは、自分の内的世界を外部の事物に重ね合わせるこころの働きのこと。プロジェクションには “推し”の存在に生きる意味を見出すようなポジティブな面がある一方で、霊感商法、オレオレ詐欺、陰謀論、ジェンダー規範など、他者によってこころを操られたり自分自身を無意識のうちに縛ったりすることでネガティブな問題を生じさせる面もある。実際には起きていないことや存在しないものを想像して現実に投射できるがゆえに生まれる「イマジナリー・ネガティブ」を認知科学の視点で考察する一冊。

マンガ認知症【施設介護編】

マンガ認知症【施設介護編】

ニコ・ニコルソン/佐藤眞一/小島美里

筑摩書房/2024-09-11

大好きな祖母が認知症になってしまい、母と二人で介護に取り組むマンガ家、ニコ。在宅介護が限界を迎えて施設に入居してもらったものの、祖母の認知症の症状がみるみる悪化していきました。ふたりはしょっちゅう呼び出され、かかる費用は月40万円……!? じつは、認知症の人には「向かない施設」があるんです。「施設介護の始めどきって?」「この行動は本人からのSOS?」「職員さんとどう話せばいいの!?」「施設で最期を迎えるのはかわいそう……」介護事業を立ち上げて30年のコジマさんと認知症の心理学の専門家・サトー先生が、認知症の施設介護の不安を解きほぐします。

認知症医療革命 新規アルツハイマー病治療薬の実力

認知症医療革命 新規アルツハイマー病治療薬の実力

伊東大介

扶桑社/2024-07-05

アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」とは何か?どんな効果、副作用がある?治療期間や治療費はどれくらい? 新たな治療の可能性を専門医が徹底解説! いつもの定期健診で血液検査し、陽性ならば投薬で治療をはじめる…… そんな既存の慢性疾患のように「認知症」の進行もコントロールできる時代がやってくる!?

心と現実 私と世界をつなぐプロジェクションの認知科学

心と現実 私と世界をつなぐプロジェクションの認知科学

鈴木宏昭/川合伸幸

幻冬舎/2024-03-27

なぜある人にとっては何の変哲もないモノが、別のある人には感情を揺さぶる特別な存在になるのか。なぜパントマイムでは、壁や障害物が実際にあるかのように見えるのか。これらの問題に答えるのが「プロジェクション(投射)」の認知科学だ。世界を見る時、私たちは心で生成されるイメージを無意識のうちに現実の存在に投射し、重ね合わせて見ている。この心と現実の世界をつなげる「プロジェクション」の概念が、人間の心をめぐる数々の謎を解き明かしつつある。最新の研究成果から人間の本質に迫る知的興奮の一冊。

「人の期待」に縛られないレッスン はじめての認知行動療法

「人の期待」に縛られないレッスン はじめての認知行動療法

中島美鈴

NHK出版/2024-02-13

日常は、もっとずっと軽やかになる! 自己主張が苦手、頼まれた仕事を断れない、人に会うと気疲れするーー。なぜ私たちは自分の気持ちより他人にどう思われるかを優先して、心身をすり減らしてしまうのか?人の期待に縛られている状態は、他人を優先しようとしすぎる「自己犠牲グセ」や自分に厳しすぎる「完璧主義」などにも通じる厄介な問題だ。NHK「あさイチ」の出演でもおなじみの臨床心理士が、人の評価や愛情に依存せずに「身軽に生きる技術」を、具体的かつ明快に示す。

レビー小体型認知症とは何か

レビー小体型認知症とは何か

樋口 直美/内門 大丈

筑摩書房/2023-12-07

著者の樋口は、50歳で「若年性レビー小体型認知症」と診断されたが、41歳の時にうつ病と誤診されて治療で悪化した経験がある。この本では、この病気に精通する内門医師と、この病気の早期発見のポイント、幻視や睡眠障害への対応、薬についての知識や治療で気をつけること、アルツハイマー病との違い等、ケアする側や高齢化社会では誰もが知っておくべきことを徹底的に語る。「認知症になったら人生終わり」ではなく、希望がある病気であることを伝えたい。

認知症にならない100まで生きる食事術

認知症にならない100まで生きる食事術

牧田善二

文藝春秋/2023-10-20

認知症は脳の糖尿病だ! ベストセラー『医者が教える食事術』著者の決定版 病気を引き起こすのは20年前からの食事。 ベーコン、フライドポテトハ食べるな。 野菜と肉と魚を食べて、腹八分が理想。 ーー食生活で認知症を防ぐ完全マニュアル!

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