かつて猫が大陸から船で海を渡って日本にやってきたのは、ネズミから仏教の経典などを守るためだった。その後猫は、日本人の穀物や蚕を守り、「猫絵」や「狛猫」が生まれるなど信仰の対象にもなる一方、人々の心も守ってきたと言える。さらに猫は、がん遺伝子の研究にも大きな貢献を果たしている。 本書では猫のルーツや生態、歴史を解説し、どのように猫に「恩返し」をしていくかを考える。 (第2章より)私は以前、犬も飼っていました。シェットランド・シープドッグのマミちゃんです。 犬のすばらしい長所の一つは、こちらの言葉や声、しぐさに素直に反応してくれることです。たとえば私が嘘泣きをしてみても、ちゃんと慰めてくれます。痛くもないのに「痛い、痛い」と言ってうずくまってみても、心配して飛んで来てくれるのです。実にありがたいものです。ただ、演技であることに気づいていないのか、それとも気づいたうえで付き合ってくれているのか、そのあたりはわかりません。 ところが、猫は違います。試しに、「痛い、痛い」と言いながらうずくまってみても、(飼い猫の)塩八はまったく反応しません。けれども、本当に痛くて苦しんでいるときは、様子を見に来る。これはとても不思議です。 もちろん、猫が人の心を見抜いているなどと簡単に断言するつもりはありません。しかし、言葉や声だけではなく、むしろ、空気の張りつめ方、呼吸の乱れ、身体の動きの重さ、いつもと違う沈黙の質、そういった状態の変化を、何かしら感じ取っているように思えるのです。 犬が言葉に強い動物だとすれば、猫は気配に強い動物なのではないか。私はそんな気がしています。
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名奉行は、本当に名奉行だったのか? 名奉行は、本当に名奉行だったのでしょうか。大岡越前、遠山の金さん、鬼平。誰もが知る時代劇のヒーローたち。だがその実像は、驚くほど知られていません。百万都市・江戸を、わずか数名で治めた町奉行。彼らは年間数万件の訴訟をさばき、凶悪犯を追い、物価まで操作していました。町奉行の栄光と挫折、英雄と悪役、二十四名の生涯を史料からたどれば、フィクションの奥に隠れた本当の江戸が見えてきます。時代劇が描かなかった奉行たちの歴史が、いま幕をあけています。 *以下、本書目次より抜粋 はじめに 第一章 町奉行とは何者なのか? 職務・収入・奉行所の組織編成、与力・同心の配下まで 第二章 大岡忠相と遠山景元 時代劇でお馴染み! 江戸のヒーローの虚実 大岡忠相 遠山景元 第三章 幕府黎明期から泰平の時代 それぞれの時代を代表する十七人の町奉行 板倉勝重 加々爪忠澄 神尾元勝 石谷貞清 渡辺綱貞 甲斐庄正親 坪内定鑑 能勢頼一 曲淵景漸 初鹿野信興 池田長恵 小田切直年 根岸鎮衛 榊原忠之 筒井政憲 矢部定謙 鳥居耀蔵 第四章 幕末の町奉行 奉行所の歴史に幕を引いた四人 池田頼方 佐々木顕発 佐久間信義 石川利政 第五章 長谷川平蔵と火付盗賊改方 「鬼平」の実像と著名な火盗改たち おわりに 参考文献一覧
令和の学校の悩みの種「カスハラ親」の驚くべき実態! いま日本の学校はメンタルヘルス由来の休職者が過去最多となるなど大きな窮地に立たされています。その原因は過度なクレームを入れる保護者ーー「カスハラ親」の存在です。「娘が家で挨拶をしないのは学校のせい」「なぜ生徒のLINEを監視してくれないのか」といった、子供のことを何でも学校のせいにする保護者とのトラブルは日常茶飯事で、中にはいじめ被害者と加害者が一緒になって学校を訴えた例さえあります。クレームに対処するうちに疲弊し、本来の仕事である教育に十分なリソースを割けなくなっているのが現代日本の教育現場です。その実態を記した本書が、学校と親がよりよい教育を作っていく一助になれば幸いです。 *以下、本書目次から抜粋 はじめに 序 章 「いい先生」をやりにくくなった時代 第1章 正しさが敗れる4時間ーーA教頭の手記 第2章 挨拶をしない娘ーーC先生が見た家庭の問題 第3章 寮というブラックボックスの中でーーD教頭の手記 第4章 大きすぎた「おはようございます」--E先生が見た入試の時代 第5章 そのスマホは、だれの管轄かーー夜のLINEは学校の責任ですか 第6章 23時の職員室ーーH先生が失った授業の時間 第7章 「配慮してください」の先に、学校はどこまで背負うのか 終 章 それでも、親と学校は仲間でいてほしい
いまや日本でもワインが日常的に飲まれるようになりました。世界中からワインは輸入され、ビオワイン、オレンジワインなども楽しまれています。国産ワインの味や品質も向上し、さまざまなワインがつくられています。 本書では、ワインの歴史から始まり、ワインの味わいがどのように生まれるのか、ワイン用ブドウ品種の特徴、最新の醸造技術、健康にあたえる効果など、ワインについての知識を総合的に解説しています。 第1章 ワインと人類の出会い物語 第2章 ブドウとワインの科学 第3章 発酵と腐敗が織りなす微生物の世界 第4章 ブドウ品種の科学 第5章 ブドウがワインになるまでー醸造ー 第6章 ワインは健康にいいって本当ですか? 第7章 環境と共に歩むワイン造り最前線
日本の音楽が、世界で存在感を示しています。米津玄師、YOASOBI、Creepy Nutsらの楽曲がグローバルチャートのトップ10にランクイン。J-POPを代表するアーティストたちが続々と海外に進出し、ワールドツアーは各地で熱狂を呼んでいます。なぜ、いま日本の音楽が世界に届くようになったのか? その背景には、2020年代になって生まれた新たな「ヒットの力学」がありました。本書はその構造的な変化を、2016年からの10年間を辿りながら解き明かします。 CD不況とランキングの形骸化で「ヒットの崩壊」が叫ばれた2010年代から、コンテンツ産業が日本の基幹産業の一つとなった2020年代の「ヒットの復権」へ。この10年で音楽シーン、そして音楽業界に何が起きたのかを、以下の3つのキーワードで読み解きます。 「バイラル」 ── SNSとショート動画から国境を超えるヒットが生まれる現象 「アニメ」──アニメとJ-POPが深く結びつき世界に届く構造 「プラットフォーム」──ストリーミングサービスの普及、そして業界団体と行政の連携 「音楽には世の中の変化が最初に現れる」──日本発コンテンツの海外売上は約5.8兆円と、いまや半導体や鉄鋼を超える規模に成長。コンテンツビジネス・メディア・エンタテインメント産業に関わるすべての人必読の一冊。 【目次】 第一章 2016年、変革の萌芽 第二章 2019年、音楽シーンの主役交代 第三章 2020年、コロナ禍で何が起こったか 第四章 2023年、新たなヒットの方程式の誕生 第五章 2025年、コンテンツ産業は日本の基幹産業へ
ネットの性格診断の結果にがっかりしたら、どうする? 近年、若者を中心に性格診断が流行していますが、診断結果が理想と異なると、「こんな性格になりたい」「自分を変えたい」と願うようになる人は少なくありません。 本書は、性格研究の専門家である著者が「実際のところ、性格は変えることは可能なのか?」という疑問に対して、様々な研究結果からアプローチ。 進学、就職、結婚などのライフイベントによる影響や、性格を変えるための実験結果を紹介。 中には一般的にイメージされるものとは異なる研究結果も示されています。 会社や学校など、何かにつけて自己分析を求められて思い悩む方は原点に立ち戻ることができ、逆に他人を評価する立場の方は新たな気付きを得られる一冊です。
海外で土着の馬に乗り、「馬の地」が紡ぐ歴史と人々の営みをたどる旅をしてきた著者は、2021年夏、福島県相馬地方で行われる祭事「相馬野馬追」を初めて訪れた。馬との暮らしが失われる中、祭りはどのように維持されているのか。日本の馬文化のいまを知りたいーー。浪江町で出会った「平本家」のメンバーは東日本大震災でほぼ全員が被災し、全国に散らばって生活していた。かれらの語り、一人一人の選択から原発事故の影響がいまだ続く現実が見えてくる。日本の馬文化の現在地と震災後の日常を描くノンフィクション。
群れから排除されたり、親密な居場所を作ろうとして消耗したり……著者自身、人生で孤独の感覚を何度も味わってきたという。本書では内なる孤独を掘り下げるヒントを整理しながら、この社会がいかなる孤独を生み出しているのかを考察。見た目の不安が「努力不足」と見なされる風潮、性格ごとの孤独対策、不当に恥ずかしいものとされる承認欲求など、さまざまな角度から孤独の正体に迫る。 ●ソロ充とソロ活 ●「見た目」不安と社交恐怖 ●ニューロダイバーシティ(神経多様性)を知っていますか ●自分を閉ざすと人間関係を築きにくい ●「本当の友達」よりも「それなりのつながり」を ●「性格がいい」とはどういうことか ●「恋愛以外のつながり」を探すディズニー&ピクサー 「私たちはいまだに、『群れ』との適切な距離感を把握しきれていません。人類がこれだけ繁栄し、あるいは人生をこれだけ生きてきたのに、ひとりぼっちはさびしく、かといって群れに対しても腹が立って仕方がない。生まれてこの方、止むことのない『孤独』、その正体に少しでも近づくべく、多角的な視座を共有すること。それが本書の目的です。」(「はじめに」より) 【PHP研究所】
燃料は海水から採れる重水素と三重水素。高レベルの放射性廃棄物や二酸化炭素も出さない。夢のエネルギー技術、核融合の実現は遠い未来のはずでした。しかし米国のスタートアップ企業CFSが、2030年代初頭に商業運転を開始する予定と発表し、にわかに2030年代の核融合の社会実装が現実味を帯びてきました。これまでの原子力発電は「核分裂」によりエネルギーを取り出す発電方式で、日本で行なうためには燃料のウランを輸入しなければならず、東日本大震災で安全性にも大きな疑問符がついてしまいました。さらに、高レベルの放射性廃棄物の発生も避けられません。しかし核融合発電の燃料は海水から採れるため、輸入する必要がありません。装置にトラブルが起こると、燃料のプラズマ自体が生成されず消えてしまいます。高レベル放射性物質も発生しません。さらに、核融合の価値はこれだけではありません。核融合炉を使えば、高温の熱と大量の電力を安定的に利用できるため、高効率かつクリーンな水素製造が可能になります。水素があれば、燃料電池(水素と酸素を反応させて電気を取り出す装置)を用いて、いつでもどこでも電気を生み出すことができます。つまり、水素を貯めることで、電気を「貯蔵」し、水素を運ぶことで、電気を「運ぶ」ことができるのです。地域単位のエネルギー自給が可能になり、地震や台風で送電網が壊れても、病院や避難所、通信設備を動かし続けることができます。さらに、現在世界で電気の恩恵を受けていない地域にも、送電線に頼らずに電気を届けることができるようになります。このように良いことづくめの「核融合」は、国の研究機関である量子科学技術研究開発機構における実験などで培ってきた技術を生かすことができる日本の得意分野であり、核融合の周辺技術で世界から注目されている日本のスタートアップ企業もあります。高市政権も、核融合を単なる研究テーマではなく、経済成長戦略や国際競争戦略の柱として位置づけています。エネルギー問題、環境問題を解決し、日本の将来を支える産業を生み出すであろう核融合について、かつて核融合の研究者であった小説家が万感の思いを込めて解説します。 【PHP研究所】
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 素粒子物理学の研究から金融界へ転身した「クオンツ」の著者が、金融に使われる数学をわかりやすく紹介! 【金融数学の広大な世界を科学的に理解する】 「金融数学は、相場観や経験則に頼らず、合理的な投資判断を行うために共通言語を与えてくれます。数学的に根拠のある方法で価格を見積もり、リスクの大きさを評価し、資産配分を決める。それが信頼のおける投資行動につながります。(中略)実際に金融刷学は、確率論、統計学、微積分学、数値解析など、幅広い数学の領域の組み合わせでできています。しかし、すべては「無裁定条件」というたったひとつの基本原理の上に立っています。」(「はじめに」より一部要約) ■おもな内容 序章 すべての出発点「無裁定条件」を徹底理解する 〈第1部 プライシング理論〉 第1章 すべての金融商品は「割引債の集合体」である(DCF法) 第2章 先物の価値=現物価格+保管費用 第3章 オプションは「馬券の集合体」である(リスク中立プライシング) 〈第2部 ポートフォリオ理論〉 第4章 資本資産価格モデル(CAPM):リスクとリターンの航海術 第5章 資本資産価格モデル(CAPM):個別銘柄の分析はどうするか? 第6章 裁定価格理論(APT):そして、世界はマルチファクターモデルへ・・・・・・ 〈第3部 リスク管理〉 第7章 市場はどこまで賢いのか(効率的市場仮説) 第8章 リスクの手綱を握る(正規分布とテールリスク) 〈第4部 プライシング理論(応用編)〉 第9章 ブラック・ショールズ方程式を直感的に理解する 第10章 ブラック・ショールズ方程式の導出
「頭がいい」とは、いったい何を指す言葉なのか。 成績がいいこと? 仕事ができること? 地頭がいいこと? 空気が読めること? 主体性があること? 私たちは学校から職場、さらには私生活に至るまで、無意識のうちに「頭がいい/悪い」という尺度で人を測り、また自分自身も測られてきました。 いまや、書店には「頭がいい人の○○術」のように、「頭がいい」をタイトルに冠する本が氾濫しています。 この曖昧で便利な言葉が広く使われるようになった背景には、〈能力主義〉の存在があります。 能力主義とは、「能力」を個人の資質や努力の結果とみなし、優れた者が多くを得ることを正当化する考え方です。しかし現実には、運や環境、偶然といった要素までもが「能力」に回収され、「評価に晒され続けること」が当たり前になった社会は、多くの人に生きづらさをもたらしています。 外資系コンサルティングファーム勤務を経て独立した著者は、「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、能力主義が生む生きづらさの構造を解きほぐしていきます。 ■「頭がいい」子に育てたい、という親の願いは正義なのか。 ■「私、頭が悪いので」という前置きに込められた意味とは。 ■「頭がいい」は、本当に〈良い〉ことなのか。 評価に振り回されずに生きるための、ポスト能力主義の思考を提示します。
「生産性が上がらないから賃金は上げられない」「少子化対策は無駄で、一人当たりの生産性があがれば良い」実状を黙殺し、都合の良い政策を乱発した結果、日本の三十年間が失われてしまった。不景気に怯えた企業は、溜め込んだ資本を海外投資したものの、その利益は、外国人の株式取得を通じて海外流出し続けている。なぜその利益が家計に還元されてこなかったのか。一九九七年の金融危機以降、間違い続けてきた日本の経済政策を分析し、今こそ押すべきリセットボタンを提示する。
今から約一六〇〇年前の西暦四二一年に、倭王の讃が建国されたばかりの中国南朝の宋に使いを送りました。その後、約六〇年のあいだに、讃、珍、済、興、武という計五名の倭王が宋に遣使朝貢したことが中国史書の『宋書』に記されています。それは、当時の日本が中国王朝の冊封国となっていたことを意味します。「倭の五王」の正体を実質的に「日本の五天皇」と考えてよいのでしょうか? 現代日本の一般的な認識では、「可」とされるでしょう。しかし、七世紀末葉の六八一年に日本最初の正史となる国史編纂(「日本書紀』)を命じた天武天皇にとって、それは「否」だったのです。 当時はすでに、「日本」という国号や「天皇」という称号が用いられていたと考えられています。そして、天武天皇も「倭の五王」が「日本歴代の五天皇(五大王)」である事実は知っていたはずです。しかし、天武天皇が求めた国史は、完成時点でそれまでの日本の歴史を確定させることになる「正史」です。そのなかに、五世紀のこととはいえ、日本が中国の冊封国であった事実を明記することは、決して容認できるものではなかったのです。 『日本書紀』には倭の五王の遣使朝貢について一言も記されていません。五王の存在時期と天皇の在位期間は決して整合しないように改変され、誰が讃で、誰が珍であるかという特定ができないようになっています。 すなわち、倭の五王は強い意志によって隠蔽されたとみることができるのです。そのように考えれば、「倭の五王」は『日本書紀』が仕掛けた日本古代史の壮大なミステリーだといえます。本書はそのミステリーに大胆にメスを入れる、画期的歴史書です! 【著者プロフィール】 伊藤雅文(いとう・まさふみ) 昭和34(1959)年、兵庫県揖保郡(現・たつの市)生まれ。広島大学文学部史学科西洋史学専攻卒業。歴史研究家。大阪よみうり文化センター講師を歴任。古代史系YouTuberとして《古代史新説チャンネル》(日本書紀の界隈/邪馬台国の界隈/古墳の界隈)を好評配信中。全国邪馬台国連絡協議会会員。邪馬台国の会会員。著書に『ヤマト王権のはじまり』『邪馬台国は熊本にあった!』(共に扶桑社新書)、『古代天皇たちの真実』『日本書紀「神代」の真実』『検証・新解釈・新説で魏志倭人伝を読み解く』(共にワニブックスPLUS新書)など。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス
“境界知能”という言葉をご存じでしょうか? IQ70以上85未満の生きづらい人たちで、本当は支援が必要なのに見過ごされてしている人たちーー。近年、インターネットを中心に注目が集まっていますが、その正しい理解をしている人は多くありません。 本書は、まさに境界知能の少年たちを取り上げた、シリーズ累計170万部超の『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズの著者・宮口幸治氏による、境界知能について最新の知見を集めた一冊。 『ケーキの切れない非行少年たち』では、非行少年たちを通して境界知能の問題にスポットを当てました。ただ、境界知能の存在について述べただけで、これまでどういった背景や問題があったのか、どのような特徴があるのか、どういった支援が効果的なのかといった具体的なところまでは記していませんでした。 本書では、境界知能の具体的な特徴を軸に、身近な事件やこれまでの歴史、認知的特徴、近年の動向について解説していきます。 第1章では、境界知能が絡んだ近年の事件、学校でも気づかれない実情、社会での様子などを紹介し、なぜ境界知能に注目すべきかについて記しています。 第2章では、これまで論じられてきた境界知能をめぐる問題や歴史的経緯、知能の問題、これまでの取り組みについて、軽度知的障害と絡めながら説明していきます。 第3章では、境界知能の具体的な特徴について解説していきます。本書の核となる部分でもあります。おそらく境界知能の種々の認知的特徴や社会行動、運動面について具体的に記した書籍は国内では本書が初めてかと思われます。 第4章では、境界知能の国内の動向、海外の研究動向、国際会議などについて紹介しています。
サイバー攻撃による情報や技術の流出、サプライチェーンの分散やBCP策定で有事に備える企業、水・医薬品・ワクチン・農作物・スマホアプリなど日常の暮らしに潜む脅威ーービジネス視点で見た日本の安全保障の現実と危機の実相を日経記者が徹底取材。 能動的サイバー防御とは何か? 通信の秘密が公共の福祉の観点から制限 日本は産業スパイ天国? 狙われたJAXA 大量ファイル流出か? 偽情報流布 巧妙化する「影響力工作」 台湾有事に危機感 沖縄経済 中国支援のハッカー集団「ボルト・タイフーン」の脅威 軍民両用「デュアルユース」に商機 トランプ流「ディール外交」にらみ造船で協力 【目次】 第1章 企業情報を守る安全保障 海底ケーブルに盗聴装置? 各国警戒/能動的サイバー防御が可能に 誰が何をするの?/横須賀市がサイバータウンに/セキュリティー・クリアランス制度って何だ? 25年5月施行 ほか 第2章 企業経営を守る安全保障 「安保コンサル」に相談続々 社員とビジネスどう守る/育て防衛ユニコーン/ビジネス視点の途上国支援 地雷除去にAI活用/「ビジネスと人権」、大きな経営リスク ほか 第3章 暮らしを守る安全保障 健康アプリもターゲット? 問われる威圧耐性/「薬がない!」 医療安全保障に中国依存のリスク/減る農家と令和の米騒動 食料安保のリスク顕在化/知財を守れ フードテック「海賊版」防ぐ ほか 第4章 経済・外交を守る安全保障 経済安全保障って何だ? 日本有事のアキレス腱/防衛産業に安全保障関連3文書「特需」/防衛費確保に円安の逆風、計算上は3割「消失」/Z世代を国防人材に 米国に根付く軍への敬意 ほか
高齢者と呼ばれる方々は、常識とされることや、思い込みにとらわれず、別の視点を持ってみる、発想を変えてみるのはとても大事なことだと思っています。 それができないと、せっかく肩書きとかしがらみなどから解放されたとしても、つまらない毎日を過ごす羽目になり、あまり楽しくない第二の人生を送ることになりかねません。 特に65歳からは、この世は「楽園」だと思って、あらゆる意味で「自由に」生きてこそ、本当に自分らしい人生を送ることができます。 もともと肩書きもしがらみもない私はみなさんよりひと足さきに「楽園」を満喫していますが、もちろんこれからも好きなことをして、死ぬまで楽しく生きるつもりです。 そんな私が書くこの本が、まだまだ長い皆さんのこれからの真に幸せな生き方について少しでも考えるきっかけになれば、著者としてとても幸せです。
脳科学者・茂木健一郎氏が教える、今日から豊かなセカンドライフを実現する秘訣満載! 人生100年時代といわれるいま、60歳=「還暦」は人生の折り返し地点という意味合いが強まっています。 これまでずっと会社で働いてきた人が定年を迎え、「さあやっと自由だ」と言わんばかりにセカンドライフとしてあたらしいことに挑戦する元気な人がいる一方で、「ずっと家にいる」「急に元気がなくなった」「突然運動できなくなった」……という人も増えています。その違いはどこにあるのでしょうか。 それは、脳に新しい刺激を与える「生きがい」を持っているかどうかだ、と語るのは脳科学者として人気の茂木健一郎氏です。「生きがい」は難しいものではなく、生活のあらゆるところに見つけることができる、と説きます。 そしてそんな「生きがい」があれば、「もう年だからできない」といった、わたしたちが無意識に持っている「エイジズム(年齢に基づく固定観念)」から脱却し、日々をポジティヴに生きることができるようになります。 そこで、脳科学者・茂木健一郎氏が、最新の脳科学の観点から、何歳になってもボケない・若返る脳の使い方を詳しく解説。「いつまでも元気なあの人」はなにが違うのか、著名人の例を挙げわかりやすく説明します。また現代の日本社会を覆う「老害」問題にも茂木氏ならではの視点から斬り込みます。「老い」をポジティヴにとらえなおすための一冊です。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、2012年に出版された『「超」入門微分積分』(講談社ブルーバックス)の姉妹編です。『「超」入門微分積分』の副題は、『学校では教えてくれない「考え方のコツ」』だったのですが、本書でもそのポリシーが踏襲されています。 三角関数を学ぶと、たくさんの公式が登場しますね。数十個もの公式があり、それらを覚えなければなりません。大変な作業です。数学好きな筆者でさえ、「多すぎる」と感じるほどです。 なぜこうなってしまうのでしょうか。 一つの大きな理由は、大学入試でしょう。言うまでもなく、入試では限られた時間内に問題を解く必要があります。高校や予備校の先生としては、生徒に公式を覚えさせて解かせるのが最も効率的だと考えるわけです。 しかし、テストが関係ないのであれば、制限時間はないも同然。もちろん教科書を見てもいいし、インターネットで検索してもいい。数学が得意な人に聞くこともできますし、実社会ではカンニングし放題です。 専門分野以外の領域に足を踏み入れれば、知らない公式だらけ。数学は広い上にやたらと深く、数学者でもすべてを知ることは不可能です。 本書では、各種の公式に意識的に名前をつけています。公式に名前がある方が親しみやすくなり、苦手意識も薄れるのではないかということと、思い出しやすくするためです。しかし、だからといって、無理に覚えようとする必要はありません。むしろ、できるだけ覚えなくても済むように、同じ公式を繰り返し書く工夫をしてみました。 ご存じのように、近年の数式処理技術の進歩は目覚ましく、非常に複雑な計算が瞬時に行えます。 AI時代に最も必要な数学力とは、間違いに気づき、訂正できるような力なのではないでしょうか。公式の丸暗記ではなく、公式をどうやって導くか、その意味を理解しておくことで、数学力が高まっていくように思います。 「答えが合っているかどうか」、「最後まで計算を間違わなかったか」というよりは、「過程も含めて理解したかどうか」を大切にしたい。本書はそのような考え方で書かれています。 (本書 はじめに より一部を抜粋) 本書の主な内容 ●そもそも三角関数とは何か ●まずは円から考える ●暴れ馬タンジェント ●正弦定理 余弦定理も怖くない ●気候変動からフーリエ解析まで ●子猫の鳴き声を分解する? ほか